YS心の再生医療研究所とは
当研究所は、代表理事である「心の専門家」佐藤康行が開発した「心を再生する方法=YSメソッド」を、精神医療において臨床実績を出し、国内、世界で通用する治療法として確立することを目的とし、2013年8月に設立されました。
佐藤康行は、長年にわたる自身の体験をもとに、「人間の心の仕組み」を解明し、その心がつくりだす様々な問題、悩み、病などを、心を再生して根本解決する「YSメソッド」を30年前に開発、実証例を積み重ねながら、再現性を伴う科学的な方法論(=YSメソッド)として確立するに至っています。
2014年3月には、「YSメソッド」を提供する国内唯一の医療機関である「YSこころのクリニック」を開院し、本格的に医療現場でYSメソッドを提供し、さらに検証を重ねてきました。
「YSこころのクリニック」では、心の病の代表とされるうつ病の治療において、2014年3月1日から2015年7月31日までの間、「うつ病臨床90日プログラム」という臨床プログラムを実施し、YSメソッドの治療効果を検証しました。
「うつ病臨床90日プログラム」は、他院でうつ病と診断された方、またはうつ病の傾向にある方を一般公募し、「YSこころのクリニック」で診察した結果うつ病と診断された方に、YSメソッドによる治療を90日間行ったものです。
この臨床プログラムには87名の方が参加され、仕事の都合や家庭の事情などによりプログラムを継続できなかった方を除く61名の方が90日間のプログラムを終了されました。
その結果は、臨床プログラムの所期条件を満たした方の寛解率は、90.9%、所期条件を満たすことなく終了した方の寛解率は、71.8%でした。
(※所期条件:①週1回の通院、②月に1度以上2日間集中カリキュラムを受診)
この臨床プログラムでは、うつ病寛解後の追跡調査も行っており、全体の再発率は2.3%でした。
(※厚生労働省の調査では、うつ病治療の1年後の再発率は60%とされています。)
「YSこころのクリニック」において実施した臨床プログラムでは、YSメソッドによるうつ病治療はこのような実績を示しています。
「YSこころのクリニック」では、うつ病など心の病へのYSメソッドの適用だけではなく、体に現れるさまざまな病気に対する心理面での影響が明らかになってきていることをふまえ、特にがんの治療において、がん患者とそのご家族へのYSメソッドによる心理的サポートに重点的に取り組んできました。
これは、がんの通常療法をされている方、余命宣告を受けた方、終末期医療で緩和ケアを受けている方への心の面からのケアを行うものです。
「YSこころのクリニック」は、2024年8月に診療を終了しましたが、その活動の中で得られた知見は、現在、当研究所が運営する「YSカウンセリングセンター」において、心理的サポートとしてのYSメソッドの提供に活かされています。
当研究所は、このような活動を展開しながら、佐藤康行が開発したYSメソッドを、医療、福祉、教育、各種対人支援をはじめとするさまざまな現場で活用される「心の再生法」として確立し、日本で、そして世界において、誰でも、どこでも、いつでも受けられる将来像を一日も早く実現することをめざしています。
